MMD標準の影表示方法では顔
部分の細かいディテールをキ
レイに見せるのはあまり期待
出来ないかもしれません。
また全ての凹凸にまんべんな
く影を落とすのではなくメリ
ハリを付けて目線誘導的に影
表示の有り無しをコントロー
ルしたかったのでMMD標準
影/Toonではない影として
テクスチャに直接描き込ん
だり材質オブジェクト影を
利用するコトが増えました。
作成中のMMDモデルにメガ
ネ影を追加したので作り方
を紹介したいと思います。
手順は前回記事で一通りお
伝えしましたが今回もう少
し説明を増やして補足しま
した。
作業はすべてPMXエディタ
Pmx編集ウインドウまたは
PmxView画面で行います。
<<メガネ影の作り方(+補足)>>
(作成方法)
・MMDモデルを読み込んだら
PMXエディタPmx編集ウイン
ドウ材質タブにある材質リスト
「メガネ」の上でクリックし
そのまま右クリックメニュー
材質パーツの複製-頂点/面/関
連モーフをすべて複製を選ぶ。
「メガネ+」がリストに追加
されるので材質名を「メガネ
影」に変更。
エッジ(輪郭)チェックを外し
テクスチャ:Texやスフィア、
Toonの画像ファイル名削除
材質色の項目で影色を指定。
PmxView画面「絞」ボタン
を押して絞込み表示(マスキ
ング)を出してメガネ影以外
のチェックを外す。
PmxView画面「頂点表示」
ボタンを2つ押して黄緑/選択
されている時は橙色の頂点を
出してメガネ影を全て矩形
選択、ハンドルの矢印をドラ
ッグしながら頂点を下/後方
向に少しズラす。
ガラスレンズが付属している
場合はレンズ部分を頂点選択
ShiftキーとDeleteキー同時
押下で削除しておく。
鼻や頬にメガネ影が重なっ
てしまったらその頂点だけ
手前に動かして調整する。
メガネ影を右にズラす時は
下の画像を参考にしてみて
ください。
(右にズラす頂点を選択)
前回記事と選択/未選択部分
が異なっている箇所があり
ます。
耳にかかる部分と顔の左側の
頂点は選ばすに右に移動すれ
ば顔に重なったりめり込んだ
りしないハズです。
・影色作成について
Pmx編集ウインドウ材質タブの
材質色:拡散色/反射色/環境色と
非透過度で作るかテクスチャの
Texに画像を読み込んで影色を
作ります。
通常の材質表示とは目的が異な
りますのでエッジ(輪郭)やスフ
ィア、Toonは使わないほうが
影っぽさは出る気がします。
(環境色で影色作成)
材質色:非透過度を小さくする
と表示される色濃度が下がる
為見た目薄くなります。
そして材質色:環境色で色を決
め拡散色は白かグレー、反射色
は黒を指定。
作った色が薄すぎたり白っぽい
と影ではくハイライトのように
光って見えるのである程度暗く
しましょう。
色指定例)
拡散色:赤192、緑192、青192
反射色:赤0、緑0、青0
環境色:赤74、緑49、青51
非透過度:0.3(1.0のままでもOK)
・頂点移動操作について
材質の頂点を動かすやり方は
ハンドルとオブジェクト操作
パネル(PmxView画面上「動」
ボタン)を利用の2つのやり方
があります。
どちらで行っても構いません
が今回はハンドルを使って頂
点を移動しました。
ハンドル操作はたまに思わぬ
方向に大きく動いたりもしま
すからPmxView画面を4分割
(水色と黄色の田の字ボタン)
にして「絞」絞込み表示(マス
キング)の状態で作業するのが
安心です。
頂点編集は絞込み表示(マスキ
ング)で動かす材質だけ画面表
示するようにしましょう。
MMDモデルは10000頂点くら
いありますから知らずに動い
てたなんてコトも起こります。
操作を取り消す場合はCtrlキー
とZキー同時押しで1つ前の
作業に戻ります。
複数回押せば作業を1工程ず
つ遡り、次の作業1つ先の作
業はCtrkキーとYキーです。
バックアップを取る意味でも
上書き保存よりPmx編集ファ
イルメニューの「名前を付け
て保存」を行ってください。