顔テクスチャの色の塗り分けで
透明感のある肌質をそれらしく
見せるにはどうすればよいかを
考えてみました。
肌の透明感を出すにあたって
注目したのは皮膚下の血管
が光に照らされ透けて見える
感じ、 [表面下散乱]とも言い
ますが、その見え方をテクス
チャにある程度描いてしまう
事で透明感が感じられより
説得力のある表現が出来る
のではないかという事です。
[[表面下散乱の説明ページ]]
表面下散乱(SSS) - Blender Wiki
https://wiki.blender.org/index.php/Doc:JA/2.6/Manual/Materials/Properties/Subsurface_Scattering
→ページを下にスクロールすると
顔に表面下散乱(SSS)を適用
した例が出てきます。
(画像5が分かりやすいです。)
[表面下散乱(SSS)]適用時の
顔の見え方は、光が当たって
白くなった(ハイライト)部分と
後ろから光が当たり血管が透
け赤く見える部分、影の部分、
ベースの肌の色の4種類と考え
てよさそうです。
影色が赤系の影と通常の影の
2つあるのがSSSの特徴で
しょうか。
この特徴を踏まえて顔テクスチャ
を塗り分けてみました。
(SSS風に塗り分けた顔テクスチャの例)
上の図ではハイライト(白)と
ベースの肌色はほとんど同じ
に設定してます。
通常の影色は影用MMDモデル
の画像を合成するのでこちら
には描いてません。
色の塗り分けは以下のとおりです。
・ハイライト(白):顔の中心以外の頬
・影色(赤):顔の真ん中の額部分、
目頭付近の目のくぼみ、頬、鼻下
から口元、耳たぶ、首の下
・影色(通常):前髪下等、眉下、
目の中、目頭、鼻筋、口元、首下
→トゥーンシェーダーでも一部代用可
(SSS風塗りをMMDで確認)
首元などは外側が白くて中が
うっすら赤みを帯びた色の変化
がはっきり出てますね。
ベースの肌色を1色のベタ塗り
にしてもポイントを抑えて差し色
を塗るだけでこのように質感表
現出が来ると思います。
(画像合成で仕上げる)
[表面下散乱(SSS)]は光が当たった
時の見え方のシミュレーションなので
[加算][スクリーン]合成を取り入れる
とより雰囲気が出せるので画像編集
ソフトを使い仕上げました。
(完成画像)
前髪のかかる額のあたりの影や照り
返しの色合いは結構気に入ってます。
今回は塗りと光(照明)で[表面下散乱
(SSS)]を真似て肌の透明感を作って
みました。