MMDモデルの目を光らせるために
黒目とハイライトを別材質に分ける
改変をPMXエディタで行います。
前回記事(11/14)でも作成例を掲載
してますが、それを少し改良した手順
を紹介します。
前回は光らせたい部分のハイライトと
黒目を1つの材質から切り離す方法
[PmxView:編集-選択面-頂点を分
離して新規材質へ取り出し]をやって
みましたがそれだと切り分けた断端
に僅かな隙間の白い筋が生じてしま
いました。
対処方法はハイライトを縦横に拡大
すれば筋はなくなると思いますが、
この部分のやり方を変更したのが
今回の方法です。
今回は黒目はそのまま全部残して
ハイライトだけ切り取った材質追加
し黒目の手前に配置する方法です。
<<黒目からハイライトを作成する手順>>
・Pmx編集の材質タブより「黒目」を選択
し右クリックメニューから[材質パーツの
複製-頂点/面を複製(または頂点/面
/関連モーフをすべて複製)]でコピーを
作成する。
因みに'関連モーフを複製'するとMMD
の表情操作のメニューに追加されます。
モーフはPmx編集ウインドウのモーフ
タブから並び順を入れ替えたり削除
する事が可能です。
PMXエディタの作業に戻ってコピー
した「黒目」からハイライト以外の
頂点をShiftキーを押したままクリ
ック(誤って選んだらCtrlキーを押
してクリックで選択解除)し選び終
えたらShiftキーとDeleteキーで
削除する。
ハイライトだけになった材質をPmxView
ウインドウの[絞:頂点/材質マスキング]
からハイライト以外のチェックを外しておい
て頂点を全て選び[動:オブジェクト操作]
から「値指定タブ:移動Z -0.001」を入力
[移動]ボタンクリックで手前に動かす。
Pmx編集ウインドウの材質タブの並び
順は「黒目」の上に「ハイライト」を移動
させておく。
材質の「ハイライト」をMMD発光エフェクト
AutoLuminous適用時に光らせるため
[反射色(0,0,0)]と[反射強度110以上]
と設定しておきます。
ココまでが「黒目からハイライトを作成
する」の手順です。
既存材質の複製を行いそれを頂点
編集 する手順であれば作業中の
不具合もあまり出ないと思います。
但し材質やモーフの追加などそれな
りにモデルデータに手を加えますので
名前をつけて保存または元データの
バックアップを取っておく方が無難です。
上の画像はモデル改変後のPmxView
ウインドウのキャプチャ画像です。
目のハイライトの他にもアイラインや目の
下エッジ、上唇のエッジ、髪の毛追加と
幾つか材質を増やしてみました。
今回行った黒目の手前にハイライトを
持ってくる方法によりMMDでは目の
発光部分の描画が特に精細な表現に
なってくれましたね。
黒目の中心部分を光の輪がフチ取
っていて幻想的な印象すら受けます。
後は上唇エッジの控えめな描画色
も気に入ってます。
エッジは下まつ毛から頂点編集で
整形しました。
アイラインはよく見ると2重に描画
されてるのが分かりますか。
パッと見気付かれない程度の改変
でもクオリティアップに繋がるので
はと期待して今後も続けたいと
思います。