今回はPMXエディタを使ってMMD
モデルの材質を実際に分離してみます。
材質は「顔」や「髪の毛」など同じ
テクスチャの単一パーツだけの
モノもありますが、今回挑戦する
「表情」のように'目''眉''アイライン'
'下まつ毛''鼻線''口の中''舌'と複数
のパーツがひとまとめに入れられて
いる集合材質の場合があります。
複数パーツが集められてる材質
「表情」をMMDエフェクトやシェーダ
ー適用時使いやすいようにまず「目」
「眉・アイライン」「口の中」の3つに
分けます。
3分割で材質「目」を作ったら今度
は「目」を'黒目''白目''ハイライト'に
もっと細分化するところまで行うのが
今回の予定です。
<材質分割の工程>
材質:表情(1)
↓
材質:1.目、2.眉・アイライン、
3.口の中(3)
↓
材質:1-1.黒目、1-2.白目、
1-3.ハイライト 、2.眉・アイライン、
3.口の中(5)
最終的には5つの材質に分かれて
材質数が4増える形となりました。
複数パーツごとに材質を分ける作業は、
頂点及び面選択で正確にパーツを選ぶ
コトが出来れば後は特に難しくないです。
昨日(11/13)の記事にも書きましたが
パーツを面選択した状態で[新規材質
へ取り出し]する事で選択したパーツ
が移った新たな材質が生成されます。
異なるパーツ同士が重なりあう部
分は面表示に加えて頂点も表示
させておいたほうがやりやすいです。
Shiftキーを押しながらまず頂点を
選択してそれから余計に選んでしまっ
た頂点を探してCtrlキーを押して頂点
クリックで選択を解除すると例え重な
っていても正しく選択出来ます。
カメラ位置を動かして選択解除のし
残しがないか上下左右前後から念
入りに確認しておくとミスが防げて
安心です。
PmxViewウインドウメニュー[編集/
選択面/新規材質へ取り出し]で
「新規材質1」がPmx編集ウインドウ
材質タブのリストの一番下に追加
されると思います。
新規材質となってますが設定され
ていたテクスチャなどはそのまま引
き継がれますのでパラメータに関して
は特に何もしなくて大丈夫です。
分離した眉やアイラインはMMDの表情
操作で問題なく動きました。
材質を3分割(1.目、2.眉・アイライン、
3.口の中)したので次は1.目の細分化
に取り掛かります。
'目'を1-1.黒目、1-2.白目、1-3.ハイ
ライト に切り離しますが、黒目と白目
は今までと同じ方法なので省略します。
ハイライトは黒目の一部分なので[頂点
を分離して新規材質へ取り出し]機能を
使います。
ひとつながりのパーツを分離する
場合もこれまでと基本的には同じ
ですね。
これで材質の「表情」は7つの材質
に生まれ変わりました。
Pmx編集ウインドウで「新規材質1」に
分かりやすい名前をつけたら材質の
並び順を決めます。
材質の順番並べ替えは材質をクリックし
[頂][↑][↓][底]ボタンを押すと上下に
移動します。
上に位置するほうが表示優先度が高い
です。
その辺の見え方を考慮して順番を決
めます。
上の例ではより目立たせたい'ハイライト'
を'黒目'より上に持ってきてます。
MMDで確認して見た目に違和感を感じ
たら材質の順番を入れ替えてみるのも
ひとつの手だと思います。
材質の並び順変更で不具合は起きない
ので自由にいじれますから自分も何度
か入れ替えてチェックしました。
黒目の中のハイライトを別材質にした
のは目を光らせたかったからです。
MMDエフェクトAutoLuminous4を
使った発光効果をさっそく試しました。
Pmx編集ウインドウの材質タブで「材質色-
反射色(0,0,0)-反射強度110以上」で
AutoLuminous4に反応して発光します。
材質分離のおかげでハイライト部分だけ
見事に光ってますね。
ずっとやりたいと思ってましたがやっと
実現しました。
これで目を光らせるのに口の中を気に
する必要も無くなります。
材質の並び順で'ハイライト'を'黒目'の
下に置いてしまうとこんなカンジに発光
が弱まる事もあります。
余談になりますが黒目のテクスチャは
光るハイライトにあまり影響されない
ように目の下半分の黒塗りを増やし
て対応してます。
上の画像(左)が従来の黒目で(右)
が塗り直したバージョンです。
ハイライトが強い光を反射してハレー
ションを起こしても黒目の色が白飛び
しないように考えて塗ってます。
これでモデルの目のハイライトを材質
分けの説明は以上です。