MMDのコトを「絵を作るツール」としての認識は
言葉にしないまでも前から思ってましたが、「絵
を描くコト」とそんなに変わらないもの、とまで
言い切る自信はありませんでした。
ここ最近のMMD静止画作成ではデジタルイラスト
を意識してパッと見「描いたのかな」と錯覚して
もらえればラッキーくらいの感覚で作ってます。
普通絵を描く場合は何もない白紙に線を引いたり
色を塗ったり足していく作業ですよね。
それがMMDになると逆転して元あった線や色を
どうにかして減らし白を増やすコトをせっせと
行なう..水彩ぽい薄塗りを目指すとこうなります。
で思った以上に色が減らせない、色抜きに関して
はまだ満足のいく出来ではないので少しブログで
検証みようと思いました。
(水彩イラスト風MMD静止画の作り方)
作風のポイントは「線画と薄塗りでクオリティ
良く」といったところでしょうか。
質感は上げておくに越したことはありません。
てかキレイじゃないとわりと地味な仕上がりに
なって注目されにくい気がします。
MMDモデルの立体感表現はスゴイのでかなり
色を落としても手描きに較べて迫力があります。
ほんの僅かだけ立体感を残して後は平坦さを出
すカンジと思っても出来上がりを見るとまだ立
体感が強調されてますね。
薄めるのってムズカシイ。
色々条件もつくので1つのMMDファイルに限定
せず複数のMMDで素材を用意してそれらを合成
して完成させます。
画像編集ソフトでレイヤー合成を行いますね。
(MMDで出力した画像)
画像毎に役割を振ってますので線画用、モノクロ
化(彩度下げ)、陰表現、色付け用となってます。
使ったのはエフェクトとシェーダーでモデル改変
ナシ。
作る時点で最終形はハッキリ決まってないので微
調整しながら仕上げました。
合成用画像の役割は大まかにベース色、ハイライ
ト、影、線画に分けて考えると分かりやすいですよ。
使うエフェクトやシェーダーはとにかく自分で試
して本来の用途でなくても使えると思ったらイレ
ギュラーでも構わず適用します。
必要に応じてプリセットを改変したり選択肢が多
いとそれだけ表現の幅も増えるのでガンバって損
はないでしょう。
配布エフェクトの前では皆平等、それをどう使う
かはその人次第です。
同じツール同じ条件下でも考えが異なればまった
く違う作品になり得ます。
考えの独自性は人と違うコトを考えると言うより
突き詰めて考えた先にその人だけがたどり着いた
ご褒美なのかなと思ったりもします。
(画像のレイヤー合成)
画像編集ソフトのレイヤーの種類は使っている
人であればだいたい見当がつくと思います。
MMDしか使ってないと何が何やらの印象でしょ
うが使っていくうちに慣れて分かってきます
から大丈夫。
レイヤー合成のやり方はまずベース色の画像を
不透明度100%のまま置いてそれにハイライト
や影、線画を不透明度100%以下にするなり
して重ねてみてください。
影や線画は通常か乗算モード、明るい色はオー
バーレイやスクリーン、加算のレイヤーモード
で合わせるコトが多いです。
・乗算モードは白を無視する、即ち白は足されない
・スクリーン/加算は黒を無視する
1枚の画像として完成させる前に画像編集ソフト
のフィルターでシャープ化(アンシャープマスク)
すると仕上がりがよりクリアになってサムネ映え
します。
色を薄くした分輪郭線エッジを際立たせないと色
が白飛びして見えるとか実際にやってみないと理
解出来ないコトもあってこの記事を読んで広く興
味を持ってMMDを楽しんでもらえたら幸いです。
(使用したMMDエフェクト)
・mob(作者:rn9dfj3様)
配布先:http://3d.nicovideo.jp/works/td28990
・N3+CShader(作者:ぐるみぃ様)
配布先:http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im6007090
・ColorShift(作者:そぼろ様)
・AutoLuminous4(作者:そぼろ様)
・L_EdgeShader(作者:下っ腹P様)
・ComicalEdge(作者:むきえび様)
・Croquis改(作者:less様)
・AlternativeFull(作者:less様)
・M4Layer(作者:ミーフォ茜様)
・Exclude(作者:データP様)
・o_SurplusFilter(作者:おたもん様)
・o_postKeying(作者:おたもん様)
・FilmEffect(作者:井桁様)
・単色Color_Shader(作者:mo様)
・sky_dome_27(作者:azyazya様)