今回のMMD静止画は薄めの色を使いながらもよく見ると
単調でない色調で描画されてるコトが分かるよう意識して
作りました。
薄い色≒使える色幅が濃い色に比べ許容範囲が狭い。
たくさんの彩りがあったとしてもある程度白に近付くと色
の違いが見分けられなくなるのが理由だと思いますが、た
だハイそうですかと色味が少ないままも寂しいのでやれる
コトはやってあげたいですね。
(普段通り作るとこんな感じ)
元の色が淡めの髪や顔は他と一緒に色を明るくすると白く
なるので色を薄める場合は1度に明るくするのではなくモ
デル材質を分けて個別に行ったほうがよさそうです。
MMD単体の場合はM4Layerで材質毎に「明るく」「暗く」
指定が出来ますし、素材として材質を切り抜いていれば
画像編集ソフトのレイヤー合成で同じように出来ます。
(全体に明るさを足すとこうなります)
単に光度を上げると濃い色は残って他は色飛びしがちです。
なによりもせっかくの質感表現が消えてしまってるのがも
ったいない。
調整は材質毎に行い、そこにあまり強すぎない程度に影や
境界線(エッジ・輪郭線)を追加すると薄い色なりに存在感
を出すコトだって可能です。
薄い色であればある程静止画に占める境界線の役割は大き
くならざるを得ないとマンガなど見てるとそう思いますね。
この記事では質感をなるべく維持しつつ色数を減らす、色
を薄くするコトについて書きました。
何を切って何を残すか取捨選択の難しさはありますが限ら
れた色数内でどれだけの要素を詰め込めるか工夫のしがい
がある作業のように感じます。