今回の内容はMMD動画の作成に関する事として
2つお伝えしようかと思いますが、最初は髪質向上
を目指して行ったトライの途中経過、 2つ目は動画
をよりキレイに見せる為にどのツールを使えばいい
か自分なりの答えが出たのでそれについて書きます。
/// 髪質向上 ///
モデルの髪質をツヤ感たっぷりに見せる為にMMD
エフェクトのシェーダーを利用していましたが、それに
髪の毛自体の細かな線を追加で描き込んで今まで
以上に質感良く出来ないかトライしてます。
- 前回作った髪の毛描画 -
髪の毛を描いてモデルをMMDに読み込むとツヤ感
表現と一緒に髪の線が描画される事が分かったので
今回は描き込む部位を前髪毛先部分と決めてその
部分に描いてみる事にしました。
[狙った部位に髪の毛を描く方法]
§ PMXエディタの材質表示で髪の毛を選び、
色分けしたガイドを貼ってそれを見ながら
Photoshopで髪の毛を描画する。
< 使用ツール >
_ PMXエディタ
_ ペイントソフト(Photoshop)
< 作成手順 >
♯ UV(展開図)確認用ガイドを髪に貼る
- 色分けガイド作成例 -
タテ横に線を引いたマス目とマス目番号、場所の
特定がしやすいように色分けすればガイドが作れ
ますので髪の毛画像と同じサイズで用意しました。
簡易版ですがだいたいの場所が掴めればOKと
言う事でPMXエディタで見てみます。
- PmxView画面 -
色分けガイドによると前髪毛先部分はピンクエリアの
緑バーと白バーの中間らへん4から8にあると特定
されましたので別に色分けガイドを表示して髪の毛
画像の加工を行っていきます。
色分けガイドの不透明度を下げ半透明表示にして
髪の毛画像に重ねてテンプレートとして使うやり
方もありますね。
- 髪の毛画像の加工例 -
今回は毛先部分しか場所を確認してないので該当箇所
だけ髪の毛を表示させました。
髪の毛線描画は以前作っておいた画像の再利用です。
上の画像ではPhotoshopのレイヤーがたくさん作られて
ますが、1回失敗して修正した為で作業はレイヤー合成
(乗算)と不透明度、消しゴム(不透明度を下げる)、コピー
&ペーストの機能を使えば出来ます。
モデル付属の髪の毛画像と線描画をペイントソフトで
合成加工したらPMXエディタの材質テクスチャとして
読み込んで名前を付けて保存すれば完成です。
= END =
今回作ったものは希望にそって質感向上させてくれ
てるでしょうか、結果が気になります。
- 画像 -
当初の目的のツヤ感+髪の毛線描画にはなってます。
動画で見た時になんか描いてるっぽいと感じられる
程度であれば充分と考えてたので動かしてみてまた
詳しく確かめる事にします。
このめり画像は髪の透け感と目の光が強く輝いて
るトコが気に入ってるポイントです。
(透け感はM4Layerで表現してます。)
MMDとAviUtlを使用して仕上げました。
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次は動画をよりキレイに見せる為にどのツールを
使えばいいかの答えをモデル切り抜きキーイング
後のギザギザ比較の事例から考えてみたいと
思います。
)) キーイング後のギザギザって何 ((
- キーイング適用後AviUtlで見た場合 -
モデルのシルエットにギザギザした部分が出来てます。
これはMMDでモデルのみ切り抜いてAVI出力する為に
キーイングエフェクトを適用した時に起こる現象です。
切り抜きは問題なく行えてるのでギザギザ問題さえ
クリアすれば先に進めると思い、それなら発生元の
MMDで対策があるんじゃないかと言う事でテスト
しました。
- MMDでギザギザ対策 -
シルエットが問題ならシルエット縁取り描画エフェクト
はどうかなと適用してみた結果です。
エフェクトの縁取り線はキーイングエフェクトによって
表示されてませんが、適用した事により見た感じの
ギザギザは減りました。
MMDでうまくいったので 対策を施したAVI出力ファ
イルをAviUtlで開いてそこでギザギザが目立たなく
なる事を期待してさっそくAviUtlで見てみましたが
対策前と見た目の変化はありませんでした。
うまく行かなかったのは残念ですが、 それなら
同じ動画編集ソフトのAfterEffectsではどう見える
のか気になり久しぶりに開いてみる事にしました。
- AfterEffects画面 -
(背景は別撮りです。)
モデルシルエットのギザギザは見当たりません。
AfterEffectsで特に効果を適用したりせずただ読み
込んだ状態ですが、明らかに画質のクオリティは高い
事が分かりました。
ギザギザに関して言えば処理能力の差だったの
かもしれません。
マシンスペックのハード面と高機能レンダリングの
ソフト面は高いほど良い事は知ってましたが、
与えられた環境で最高のパフォーマンスを得る為
にはMMD動画作成はAfterEffectsの選択に
なると思います。
AviUtlで動画を完成させる事しか考えてなかった
のでこの展開は急過ぎて自分でも驚いてます。
ただギザギザを残したまま動画作成出来ないので
今の時点ではAE併用を視野に入れて考えていく
予定です。
- AEから出力した画像 -
質感が良くなるのはやはり嬉しいです。
それだけめりの魅力をアピール出来るのですから
ありがたいと思いました。
将来的に使うとしてもすぐに使用するとは全然想定
してなかったのでこれからAEの使い方をまた学び
直さないといけませんね。