MMDモデルにアニメ調のクッキリした
影をつけてあげる方法について前回
説明しきれてなかったと思われる点
についてお伝えしたいと思います。
影は『影用トゥーンシェーダー』を適用
してつけますが、利用の参考になれ
ばと考え実際の使用例を今回も載せ
てみました。
・(MMDで『影用トゥーンシェーダー』適用)・
発光エフェクトのオートルミナスなど
かなり強めに照明を当てた状態で
顔に『影用トゥーンシェーダー』を適
用したのが上の画像です。
MMDの標準影はもっとうすくしか
色がつかないと思うので明るい照
明と『影用トゥーンシェーダー』 の
組合わせは相性が良さそうですね。
それではMMD画面でどういった
設定になっているか見てみましょう。
・(MMD画面)・
『影用トゥーンシェーダー』はシェーダー
と言うMMDエフェクトなのですが、使い
方はMMD画面右上のMMEffectから
エフェクトファイル割り当てを出し、編集
メニューからサブセット展開にチェックを
入れて表示されるMMDモデルの材質
一覧で「顔」に○○.fxファイルをファイル
選択で開くと適用されます。
(モデルさんによっては材質名が数字
になっている事もありますが、ヨコの
チェックを外すとどの材質か特定可能)
『影用トゥーンシェーダー』を適用したら
MMD画面下の左側にある[カメラ編]
が[モデル編]になってる状態で
「照明操作」のXとYとZのスライダー
を動かして影のカタチを決めてください。
顔の影はなるべく少ない面積にして
あげたほうが使いやすいと思います。
顔の輪郭をなぞるような影にすれば
あまりヘンにはならないです。
(上のMMDで使っている強い発光色は
オートルミナスと反射強度110のスカイ
ドームを併用して出してます。)
次はMMDで画像合成用の素材を
作成して画像編集ソフトで合成処理
等行う場合の『影用トゥーンシェーダー』
の使い方例の紹介です。
・(画像合成で使う『影用トゥーンシェーダー』適用例)・
MMDでの『影用トゥーンシェーダー』の
使い方はさきほどの説明と同じです。
ただ使用する影色は合成する時に
濃度を調整しやすいよう1番濃い影
色になってます。
画像編集ソフトに影素材を読み込ん
で今回は不透明度5%で他の素材
と合成してますね。
影をつける前とで仕上がりを比較し
てみましょう。
・(顔の影ナシ)・
・(顔の影あり)・
見た目の印象として「顔の影ナシ」は
可愛いいカンジで「顔の影あり」の方は
鼻筋に影がついてカッコ良いカンジに
見えますね。
好みもあるかと思いますが男性キャラ
は特に影色をうまく使ってあげるだけ
で随分印象を変えられるものなんだ
なと分かってもらえたら嬉しいです。
・(顔の影あり-その2)・
まだ記事で紹介してないですが上の
画像は「嘘影」と言われる事もある
顔のテクスチャに影色を直接塗った
固定影になりますが、その「嘘影」
だけで顔に影をつけた例です。
トゥーンシェーダーでガタつきのない
なめらかな影のラインが出にくい時
は今紹介した「嘘影」をつけてあげる
のもいいんじゃないかと思います。
""""""""""""おまけ"""""""""""""""
""""""""""""""""""""""""""""""""""
前回やその前の記事で紹介した
『影用トゥーンシェーダー』の設定
に再度追加があります。
『影用トゥーンシェーダー』の.fx
ファイルの19行目を書き換えて
もらうと今回使用した青みがかっ
た影色になります。
影色は単なるグレーよりも青を
若干多くしたグレーのほうが
現実の影色に近くなり顔の色
ともなじみやすくなる気がします。
・前々回記事で最初に紹介した影色
(19行目) float3 DefaultModeShadowColor = {0.95,0.95,1.0};
①最も薄い影色(顔影向き)
(19行目) float3 DefaultModeShadowColor = {0.999,0.999,1.0};
②最も濃い影色(強い照明効果を使った場合向き)
(19行目) float3 DefaultModeShadowColor = {0.1,0.1,0.245};
③中間影色(髪の毛や衣装向き)
(19行目) float3 DefaultModeShadowColor = {0.5,0.5,0.7};