MMD画像を肌質感良く高画質にしたいと思いながら
今まで作ってましたが、最近ではシャープネス化(画質
硬く、コントラスト、輪郭強調)の要素も取り入れるように
なり、ここに来てシャープネス化をより強化する為に
シャープ効果(エッジ効果でくっきり見せる)を出そうと
AviUtlやPotoshopなどMMD以外のソフトを併用する
ようになりました。
肌質感良く高画質+シャープネス化まではMMDだけで
作れたので使うエフェクトの種類や適用手順が確立さ
れてきたところはありました。
それをMMDで元画像作成→PhotoshopとAviUtlで
加工して完成と言う流れにした事で作業項目が増えて
時間も以前より取られるようになってます。
現状まだ手探りの状態ですが作業時間の3時間は
それにしても時間がかかり過ぎのような気がするので
手順の効率化を図って現状の1/3程度の1時間くらい
まで減らせないか作業内容を書き出してみて改良
出来そうな点を検討してみようと思います。
今回の記事タイトルにある、くっきりシャープで肌質
感良く高画質に作る過程をrefinement(洗練)する
を実際の作業工程と照らし合わせて考察します。
画像作成についてですが、
(目標)
・くっきりシャープで肌質感良く高画質画像
→シャープ効果はかなり強めにかけて適切な
パラメータを探してる最中です。
(ツールの使い分け)
・MMD
→モデル画像、背景、エッジ抽出画像の作成
に使用。
シャープネス化して肌質感良く高画質になるよう
エフェクト適用を行ってます。
・Photoshop
→立体感を出すアナグリフ画像風加工と髪の毛
テクスチャ描画、モデルと背景(エッジ線)合成、
シャープ効果、影描画、仕上げの調整
→Photoshopでの作業時間がMMDの5倍以上
取られるようになり今ではPhotoshop作業が
メインの感があります。
・AviUtl
→シャープ効果
AviUtlのシャープフィルターはくっきり感が
しっかり出てくれるのでPhotoshopのアン
シャープマスクと併用する形で使います。
(作業時間)
・MMD 30分
・Photoshop 2時間30分
・AviUtl 3分
→MMDの時間には画面構成を考えたりポージ
ングを作る事も含まれてます。
圧倒的に多いPhotoshopの時間を減らす方法
を考えていきます。
(作業手順の確認)
・作業手順を確認する場合には、強調して表現する
部分などを明確にした上で具体的な作業項目を
設定して手順の省略が可能な工程を見つけられ
たらいいなと思ってます。
減らしてもあまり影響のなさそうな項目は基本
カットする方向で行きます。
(MMDでの画質作り)
MMD画像のクオリティがそのまま完成画像の
クオリティになると思ってるので完成形のつもり
で作ってます。
但し、これからはPhotoshopでの加工比率が
高くなるので加工しやすい要素もプラスした画像
になってます。
上の画像に書いてあるコメントについて言うと
髪ツヤはPhotoshopで髪の毛テクスチャを
追加した時の質感アップの決め手になります。
(髪の毛の質感表現の例)
シャープさを強調するとどうしても肌質感表現が
アニメ調的な単純色階調になってしまう事が
よくあるので髪の毛質感を高める事で肌質感の
良さを補完してもらおうとしてます。
顔の立体感と顔色に関しては、レイヤー合成時
に肌色が白飛びしやすいのでその対策です。
上に書いたシャープ効果で色階調表現が減って
しまうのでなるべく色階調を増やしておくという
理由もあります。
MMDでの作業は手順もこなれて効率化されて
るので現状のままでよさそうです。
(肌質感表現の向上は永続目標としてその時点で
最高と思われる肌質感で作ってます。)
次はPhotoshopでの作業ですが、それぞれ独立
した内容だと思うのでアナグリフ風加工、髪の毛
テクスチャ、シャープ効果+仕上げの3つに分けて
確認を行います。
(Photoshop:アナグリフ風加工)
・3Dメガネの立体視画像のアナグリフ風加工は
以前の記事で紹介したように手順自体は確立
されてるので問題ありません。
モデルと背景は分けてアナグリフ加工するの
ですが、モデルは顔の部分は色ずれしないよう
切り抜きする作業が追加で入ります。
(色ずれ加工/アナグリフ風加工の例)
アナグリフ風加工はレイヤーを4つ作成(左目用
画像、右目用画像、元画像オーバーレイ合成、
元画像カラー合成)する事になるのでモデルと
背景、モデルは髪の毛とその他、加工しない顔
と合わせると13出来ます。
他の作業でもレイヤーは増えて50近くなるので
本当はレイヤーに内容が分かる名前をつけておく
といいのですが、時間短縮的にもそれはしないで
手順のルール化で順番を決めてこのへんは背景の
レイヤーだと見当がつけられるようにしてます。
MMDのエフェクト適用手順も一度決めたら守って
ます。
そうしないと後で見返した時に不確定要素がある
と正確な再現が難しかった事もありました。
合理的な裏付けに基いてルール化しておく事は
時間短縮にもなるしミスを防ぐ意味でも大事だと
思います。
(Photoshop:髪の毛テクスチャ描画)
・今現在最も時間がかかる作業です。
髪の毛テクスチャの質感表現やテクスチャの
貼り方、はみ出し部分のカット、輪郭部分の
処理、色調の決定など画像のクオリティに
大きく関わってくるだけに気に入るまでトライ
&エラーを繰り返してます。
(髪の毛テクスチャの作業途中)
この工程は考えなくてはいけない事が多くてまだ
自分の中で消化しきれず手順も定まってない箇所
ですね。
もっと数をこなしてフィードバックを重ねて表現方法
とか固めていく事になると思います。
髪の毛テクスチャの作業がルール化されたらかなり
手早く作れるんじゃないでしょうか。
(Photoshop:シャープ効果+仕上げ)
・今はまだテストも兼ねてシャープ効果を強めに
かけてくっきり見える理由の分析をしてる段階
ですが、縮小画像のサムネではよくても拡大
画像で見た時の画質の劣化はもっと控えめに
した方がいいです。
・くっきり見せるにはシャープ効果だけでなく
エッジ線の強調も有効ですので仕上げ直前に
MMDでエッジ描画エフェクトでエッジ抽出画像
を作ってPhotoshopで合成してます。
(エッジ抽出画像)
エッジ描画エフェクトでモデルを線描画にしてモデル
編集画面を画像ファイルにしてます。
線の太さがある為、使いたい部位のみPhotoshop
で切抜きして乗算合成でなじませました。
(AviUtlでシャープ効果)
・AviUtlではシャープフィルターしか今は使って
ませんが、くっきり表現に使える機能がありそう
なのでそのうち試していく予定でいます。
(Photoshop:仕上げ)
・フリーハンドで描くのは苦手にしてましたが、
影色はあった方が自然な感じが出せるので
練習のつもりでブラシツールで描いてます。
今回はくっきりシャープで肌質感良く高画質に
作る過程をrefinementする、観点から作業を
振り返ってみましたが、髪の毛テクスチャ以外は
手順がかたまりつつある事が分かりました。
髪の毛テクスチャは投稿して見てくださってる
方からの反応も知りたいのでもうしばらく試行
錯誤しながら表現方法が決まってから効率化
を考えます。
今回の完成画像はコチラです。
(サムネはOK)
パッと見のインパクトは出せましたが、切り取った
部分のフチの処理については課題が出来てしまい
ました。
髪の毛テクスチャとシャープ効果の強さ、切り取っ
たフチの処理は次回までの宿題とさせて下さい。