Quantcast
Channel: ポリめりMMD
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1308

/_MMD_/ 空中に浮かぶエッジ(輪郭線)

$
0
0

《空中に浮かぶエッジ(輪郭線)》について

検証していこうと思います。


考えの基になったのは前回記事(11/7)

で取り上げた「オブジェクト影」からの

発想でした。


「オブジェクト影」は例えば髪の毛に影を

つけたいとしたら髪の毛をそのままコピー

してそれを影色で着色し髪に影が落ちて

るように元の髪の位置より少しズラして

配置すれば完成です。






114dotb113gradationbgraywhteye1.3h2c35-2.png




髪の毛に「オブジェクト影」を使用した例です。

影の出方はトゥーンシェーダーに似ており

クッキリした色階調になります。

オブジェクト(材質)として独立しているので

髪の毛本体とは別のエフェクトやシェーダー

を適用する事も可能です。





114dotb113gradationbgraywhteye1.3h2c35-3.png




この「オブジェクト影」の作り方を発展

させる方向で'エッジ(輪郭線)でも同じ

コトをやってみよう'というのが今回の

趣旨です。





---《空中に浮かぶエッジ(輪郭線)》---



<使用ツール>


→PMXエディタ、メッシュコピープラグイン




<作り方>


→PMXエディタのメッシュコピープラグイン

で材質(今回は髪の毛)をコピーし、エッジ

(輪郭線)だけ表示する設定に変更して

髪の毛本体より外側に配置する。





114dotb113gradationbgraywhteye1.3h2c35-4.png




<作成手順>


→PMXエディタでMMDモデルPMXファイル

を開きPmxViewの[子窓:絞]で[頂点/

材質マスキング]ウインドウの髪の毛に

のみチェックを入れ、[選択:面]をクリック

[編集]から[全てのオブフェクトを選択]

して髪の毛だけ赤く表示された状態に

する。


Pmx編集ウインドウの[編集/プラグイン

/User]から「メッシュ自動分割コピー」を

選ぶと髪の毛が丸ごとコピーされる。

(事前に「メッシュ自動分割コピー」をPmx

EditorフォルダのUserフォルダに入れて

おく必要があります。)


コピーされた髪の毛×2を選んでPmxView

の[子窓:動]クリックで[オブジェクト操作]

ウインドウを出し、[値指定]タブで[移動 

0.00、0.02、0.00][スケール 1.03、

1.00、1.03]を入力して移動と拡大を

させてエッジ(輪郭線)が髪の毛より少し

浮き上がった位置に配置すれば完成。




《空中に浮かぶエッジ(輪郭線)》は

これで作る事が出来ました。


髪の毛本体-オブジェクト影-オブジェクトエッジ


と3層で表現されるようになった髪の毛

の見え方を確認してみます。





114dotb113gradationb109AEdotexample64.png




髪のオブジェクトと切り離された格好で

エッジ(輪郭線)だけ浮いて見えますね。

MMD上では髪の毛1本1本の細かい

表示は難しいかなと思ってましたが

1本髪や後れ毛なんかもオブジェクト

エッジの複数重ねで表現出来るのかも

しれません。






114dotbdotfmeri2example2.png




強力な照明下でエッジ線が破線化しない

のはとてもありがたい事です。


オブジェクトに依存してたエッジ線が分離

され単独のエッジ線として取り扱える。

、、今までクッキリした発色のエッジ線を

出す為にエッジ描画エフェクトのパラメータ

を散々いじってきましたがそれに表現の

限界を感じてた部分もあったので今回

別のアプローチから道が拓けたのは

望外の喜びでした。


通常とは異なるやり方アプローチで

目標を達成する。

アイデアが結実していくプロセスも

含めて問題解決の大きなヒントを

得たそんな気もします。


とにかく考えて考えて考える事です。

(いつもボーッとしてる自分の場合は

ですが、)


気付いてないだけで自分の中に案外

欲しい答えはあるのかもしれないですね。






Viewing all articles
Browse latest Browse all 1308

Trending Articles