MMDは3DCGキャラクターを扱うツールと
言っても他のソフトに較べ輪郭線やトゥーン
が手軽に適用出来てアニメ調表現が得意
だと思います。
その特性を活かしてマンガやアニメでよく
使われるデフォルメ表現を取り入れてみたら
面白そうだと感じました。
デフォルメとは特徴的な形状を拾い上げ
線描画で単純化・記号化して全体の情報
量を減らしつつ見て欲しい部分のみ強調
する表現ですが、3Dの世界は基本全部
描く事になってるので全く描かないデフォ
ルメではなく"あまり目立たない"程度に
表現する方法を考えました。
- 顔テクスチャの色変更 -
前回記事(10/8)で顔影が出ないように「法線」
編集をしたり顔の輪郭線の色変えをしてましたが、
顔テクスチャで鼻周りの色を変更するのを忘れて
ました。
~【-MMD-】顔の陰影とノーズラインを見せない工夫~
鼻筋の影色を取り除いてフラットに見えるように
したのでよりノーズラインが気にならなくなりました。
2人のキャラを見比べてもらって鼻のありナシ
で受ける印象に差があると分かると思います。
顔の中央で意外と影響を及ぼしてたノーズラ
インを消して視線を目元や輪郭線に集中さ
せる事でコミカル感や子供っぽさが現れて
きました。
これでアニメ的な[軽さ]を持つようになりました。
[[ノーズラインデフォルメのまとめ]]
<下準備>
・PMXモデル材質の顔の輪郭線エッジの
色変更(PMXエディタ材質タブ設定)
・顔「法線」編集による顔影を出なくする処理
(PMXエディタのプラグイン使用)
・PMXモデル材質のテクスチャ差し替え
(PMXエディタ材質タブ設定)
→テクスチャは他のツールで加工
・テクスチャ編集・加工(ペイントソフト)
→顔肌の色や嘘影描画、白目の嘘影描画等
<MMD設定>
・表情操作のその他で[普通の鼻]を選ぶ
→ヘタリア・アメリカモデル(zeze様)の場合
・エフェクト及びシェーダー適用
→照明エフェクトや必要に応じてエッジ描画
エフェクト、トゥーンシェーダー、エフェクト合成
M4Layer...
- エフェクト使用例 -
使うエフェクトに特に決まりとかありませ
んが、せっかく鼻を描いてないのだから
他の部分の輪郭線を対比としてしっかり
描いてあげると視線誘導にもなります。
おでこや首下、白目の嘘影(ペイントソフト
でテクスチャに直接描いたグレー色)を
つけてないと多分イラスト的な平面ぽさ
が出るのではないでしょうか。
メガネがいいアクセントになって思った
より鼻ナシが似合ってくれました。
ズームアップしても粗は出てなくて
大丈夫そうですね。
少しナナメの角度からでもOKでした。
キャラクターの表現の幅が広がってこれを
足がかりに次の表現にチャレンジします。
藤崎竜が独自の視点で描き出す「銀河英雄伝説」、ヤンジャンで堂々開幕
http://natalie.mu/comic/news/162244
ココに描かれてる精緻なイラストに見ら
れるような細かいエッジを描いてみた
いなと思いました。
ヤン・ウェンリーの表情の描写がスゴく
て圧倒されますが、帽子の☆マーク
が少し丸っこくてカワイイですね。