MMDモデルのボーン/ウエイトで
2つ以上のボーンにウエイト設定
を行う場合、全て同じ数値で塗り
つぶすのではなく段階的に値を増
減して塗るコトが多いと思います。
ウエイト値の漸増/漸減は手作業
で設定するよりウエイト描画モ
ード「グラデーション塗り法」で
自動的に割り振ってしまえばいい
のではと思い実際に試してみる
コトにしました。
トライしたのはモデル衣装の上着
の裾部分です。
ココは上半身や下半身、上着の裾
、足といったボーンが近くにある
所なので最大4つのボーンにウエ
イトを設定できる「BDEF4」方式
で塗りたいと思います。
やり方は先に3ボーンのウエイトを
BDEF4方式で固定値で塗っておき
次に別のボーンをグラデーションで
塗ります。
つまりウエイトの重ね塗りですね。
既に設定されたウエイト値がどの
ように変化するか見てみましょう。
(ウエイトをグラデーションで
重ね塗りするテスト)
・頂点を選ぶ。
まずPMXエディタのPmxViewで
通常の1:選択/基本編集画面のまま
頂点を選んでおきます。
この時PmxView画面上の小窓:「動」
ボタンからオブジェクト操作を呼び
出して[1]ボタンを押し選択頂点を記
憶させておいてもいいかもしれません。
オブジェクト操作で記憶させなくても
このまま2:ウエイト/UV描画に切り替
えれば選択頂点は有効になってますか
ら大丈夫です。
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頂点を選ばずにグラデーション塗り法
を適用した場合
→グラデーションを塗る時に出て来る
ガイド線で指定した同じ高さの部分に
同じ材質であればグラデーションが適
用されます。
上の画像の上着の場合は本来塗りたい
左側の裾部分以外に右裾と同じ高さに
ある少し離れた袖口まで塗られてしま
います。
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・BDEF4方式で3つのボーンにウエイト
を設定する。
PmxView左上の1:選択/基本編集を
2:ウエイト/UV描画に切り替えます。
この時選択頂点は橙色にフチ取り
されていると思います。
ウエイト/UV描画ウインドウで[開始]
ボタンを押し、描画モード[W4]ボタン
を押して「選択頂点」にチェックが
入っているコトを確認したらBDEF4
でボーンを選びます。
ボーンを選ぶ4つの枠は全部埋める
必要があります。
選ぶのはボーンA・B・C、グラデー
ションで塗りたいボーンDを除いた
ボーンにしました。
ウエイト値の大きいボーンを左上の
枠で選びあとは時計回りに値の大小
順に並べていきます。
値に関係なくボーンを選んでも構い
ませんがグラデーションで重ね塗り
した時上書きされるのは1番大きな
数値からになります。
グラデーション以外で塗りたいボー
ンが2つ又は3つだと指定する枠は
4つなので枠が余ります。
なので1つのボーンを2枠に分割し
値を割り振っておきましょう。
4つの枠に値を入れたら選択頂点
を全て塗りつぶします。
次はボーンDをグラデーションで
塗っていきます。
・グラデーション塗り法で100
未満で塗る。
Pmx編集ウインドウのボーンタブで
グラデーションで塗るボーンDをク
リックし、ウエイト/UV描画ウイン
ドウで描画モード[>>>]を押しグ
ラデーション塗り法の設定を行い
ます。
それから選択頂点の上で上から下に
向かって黄色のガイド線を出して
ドラッグすればボーンDのウエイト
が塗られますからウエイト/UV描画
ウインドウの描画モード[W4]ボタ
ンを押してCtrlキーを押しながら頂
点をクリックしてBDEF4の4枠に表
示された値を確認してみて下さい。
ボーンDを100で塗らないようグラ
デーションを塗る時に黄色のガイド
線を頂点より下まで伸ばしておけば
上の画像のように4つのボーンで設
定するコトが可能です。
ボーンA:上半身 34.87
ボーンB:下半身 20.00
ボーンC:上着左襟 5.00
ボーンD:左足 65.13
グラデーション塗り法適用でボー
ンAに振っていた値がボーンDで
上書きされましたね。
グラデーション塗り法と他のウエ
イト描画モード併用で手作業でウ
エイトを塗るより複雑な塗り分け
が可能になるのではないかと思い
ました。
かなりきめ細かく塗る方法として
使い方を模索してみたいと思います。