制作過程を1度ちゃんと見返しておくと完成した時に目標
達成出来たかとか次に向けての課題は何だろうといった
いくつかの答え合わせがしやすいような気がします。
コレが完成したマルス像の絵です。
油絵の具でコバルト・バイオレットの単色使いですがハーフトーン
の階調により奥行き感など出せたのではないでしょうか。
上の画像がゴールとしてそれでは過去に遡ってどういうプロセスを
経てこうなったのか見てみたいと思います。
完成より1コ手前の段階ではカオと兜の部分のディティールを少し
ずつ拾っていってるような状態ですね。
それに比べて首から下の完成度と言うか描き込み量が多い。
マルス像はだいたいいつもトルソー主体で考えているというコト
の現れでもあります。
完成2コ手前では大きな部分の肉付けが行われているようです。
溶き油を多く含ませた油絵の具でザッとカタチを捉えたらす
ぐにブラシクリーナー用のオイルで拭き取る、線ではなく先
に面のほうでアタリをつけるやり方です。
3コ前になると線画で全体を描いて用紙内に収まるのか構図を
チェックしていました。
かなりラフにハケを動かしてもブラシクリーナーでオフ出来
るので思い切り良く作業に取り掛かれます。
ファーストタッチは完成と比べて自分の好きなトルソーが画面
いっぱいに広がっていてなかなかヒドイですね。
でも最初の熱い気持ちを削がずに描かせてあげるとその後はフ
シギと落ち着いて冷静になれるようなので自分にとっては大事
なスタートダッシュの儀式かもしれません。
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遡って見てみる
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